もの・ことの本質をみんなで考える場所

語れば深まる【哲学とはなにか part.3】

問題提起編

回答募集中

2019-11-10 14:45:37

0

keyword:

とは

哲学のヒント

「哲学」という言葉を見ると、何だか難しそうな感じがします。でも、前回の問うこと、考えること、そして今回の語ること、これらを行う上で大切にしなければならないことは何の変哲のない当たり前のことです。
ノーベル経済学賞を受賞したハーバート・A・サイモンが「システムの科学」で、どんなに複雑そうに見えるものも一つ一つの要素は単純なものであると論じていました。(概略としてはこんな感じだったと思います。違っていたらごめんなさい。)哲学者の思考のみならず、複雑そうに見えるものの全てが、シンプルなものの組み合わせで高度なものが出来上がります。自分の思考も、シンプルなこと、当たり前のことを少しずつでも積み重ねていけば、自分でも驚くようなところに到達するのではないでしょうか。
今回は考える上で大切な「語ること」を書きます。少し道徳みたいになりました。でも、当たり前かつ重要なことです。


【語ることがなぜ大事なのか】

考える中でなぜ、語ることが大切なのでしょうか。
① 自分の考えを明確にするため
② 気づかなかったことを補強してもらえる

ただ頭の中で考えるだけでは、同じようなことをぐるぐる考えてしまって、堂々巡りになりがちです。何がわかっていて、何がわかっていないのかがわからないという混乱状態に陥ることもままあります。そんな時に何とかそのモヤモヤを言葉にすることで、自分の考えが明確になります。なんて言ったらいいのかわからないというモヤモヤもありますが、とにかく何か言葉にしてみましょう。行動に移せば何か起こります。自分でも思ってもみなかった考えが口から出てくることもありますので。
また、他の人と語る中で、自分のわからないこと、気づかなかったことを補強してもらうことができます。問う、考えるの中でいろんな角度から問うことが重要だと書きましたが、やはり自分一人で考えたものには限界があります。全く違う経験を持つ他者に補強してもらいましょう。


【語るうえで大切なこと】

次に、語る上で大切にしておきたいことです。これも当たり前のこと。
① 相手にわかるように説明する
② 相手の意見を受け止める

自分が興味・関心を持って考えることは、身の回りの人より詳しく、複雑に考えている場合もあるかもしれません。「自分がわかっているのだから、相手もわかっているはずだ」そうなりがちです。でも、本当に理解していることなら相手に伝えられるよう話すことができるはずです。また、人の考えに完璧ということはほとんどなく、ましてや自分一人で考えていることならなおさらです。目的は他者に補強してもらうことですから、その相手にわかるように伝えないと、自分の求めるフィードバックが返ってきません。納得や同意をしてもらう必要はありませんが、理解してもらう必要はあります。いきなり正しくある必要はありません。意見が変わってもいいんじゃないでしょうか。わかりやすく話すことが、相手のため、もとより、自分のためにつながります。

そして、話すときは相手の意見をまずは受け止めましょう。お説教くさいですが、相手のためだけでなく、自分のためにもつながります。しっかり聞く前に、案外、「なんて返そうか」とか「それは違う」などと別のことを考えていたりすることも多々あるのではないでしょうか。実際相手が全部言う前に遮ってしまったりとか。そういうことは相手に伝わります。察します。そんな反応を見て話すことも変わったり、言うのもやめてしまうこともあります。まずは、相手の考えていることを最大限に引き出しましょう。論理的に考えるためには、多角的な意見と自分自身がそれを受けとめることが必要不可欠です。最後まで聞き受け止めることがなければ「この人には何言ってもダメだ」となって、今後言ってもらえることがなくなるかもしれませんし。


【自分の中に他者を作る】

考えたいテーマ・ネタによってはいきなり人に話すことが憚られることもあるでしょう。そういうときは、自分の中で対話をするというのも一つの手です。言葉にして吐き出す、思考を形にすることが大事です。あくまで私の方法ですが、携帯のメモ帳を活用しています。初期設定から入っているものです。まずは思いついたことを自由に書いていきましょう。「なんて言ったらいいかわからない」そんな微妙な気持ちを言葉に表すのは難しいことです。どんどん書いて慣れましょう。慣れてきたら、思いついたことに、「なぜそう思うのだろう」と自分自身でツッコミを入れていくと効果的だと思います。言葉の根拠を明らかにすることで、思考が論理的に深まっていくはずです。私のメモ帳は、似たような思いが言葉のニュアンスを変え、繰り返し出てきます。これが本当に大事にしたいことなのかという気づきもあり面白いです。


哲学すること自体はなんら難しいことではありません。学問の世界にあるものではなく、自分の中にあるものです。日々の暮らしの中にヒントは詰まっており、実践してこそ意味があると考えます。私自身、哲学科出身でもなく、哲学について詳しくありませんが、できることからゆるーく実践していきます。肩肘張っても続きませんので。次回からは日常のことを哲学的に考え、語り、言葉にしていきます。


まとめ

・語り、言葉にすることで自分の考えていることが明確になる

・他者との語りで自分の考えが補強してもらえる

・よいフィードバックが欲しかったら理解できるように説明しましょう。

・相手の話はよく聞きましょう。自分のためでもあります。

・哲学は自分の中にあるもの

問題提起編のコメント

削除依頼は理由とともに管理者までお願いします