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哲学とは「考える過程」である【哲学とはなにか part.1】

問題提起編

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2019-10-13 14:32:50

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自由

とは

考える

哲学のヒント

「哲学」とはなんでしょうか。高尚で、難解で、学術的で、堅い雰囲気があるとか、物好きな人がする学問というイメージが強いのではないでしょうか。偉人の考えや学説を知識として覚えることだと思っている人も少なくないと思います。しかし私は、哲学は、もっと誰にとっても身近で、日常生活の土台になるものと考えています。

一言で言うなら、哲学とは、
「自らの周りにある物事の本質を深く問い、考え、語ること」
です。

どんなことであれ、物事の本質を深く問い、答えを導き出そうとする過程は哲学的であると思います。哲学をする上で大切なことは、何を考えるかではなくて、「物事をどのように考えるか」ということです。では、上の言葉をバラして詳しく説明していきます。



【哲学が扱う物事について】


まずは物事。

考える対象はどんなことでもいいんです。正義とか他者とか善悪とか時間とか認識とか、そういった伝統的な哲学の問いではなく、もっと自分にとって身近なことをとり扱っていいと思います。繰り返しになりますが、大切なのは「本質を深く問う」という過程です。普段の生活で直面するさまざまな問題がみなさんそれぞれにあるでしょう。仕事、人間関係、家族、恋愛、お金、将来のこと、などなど。そうしたことを哲学的に問い、考え、語ることでこうした問題を解決するヒントになると思っています。


【問うこと、考えること】

哲学的に考える、すなわち、物事の本質を深く考えるために重要なことは、まず「問う」ことです。問うことで考えが動き出します。問う時に大切なのは、疑問やわからないことをたくさん増やすことです。例えば、5W1Hの形に当てはめるのもいいですし、もっと気軽に小さい子供がどんなことにも大人に対して「なんで?どうして?」と聞くように問うてみることでもいいです。自由に、様々な角度から、たくさん出すことが何より大切です。こうして問いを立てると、考えるということが自然と動き出します。
(問いを立てることについてまた別記事を書きたいと思います)


【語ること】

問い、考えた後、大切なのは「語る」ということです。みなさんも自分の頭の中で考えているとき、同じようなことをグルグル考えてしまって、堂々巡りになってしまうことはないでしょうか。そういう時にモヤモヤした部分をなんとか言葉にし、語ることで、自分の考えていることが明確になります。また、人と言葉を交わす中で、自分でも思ってもみなかった考えが口から出てくることもあります。
そして、他の人と語ることで、自分のわからないこと、気づかなかったことを補強してもらうことができます。自分の見える世界には当然限界があるので、他の人の意見を交えることで、問いに対する答えもより強固なものになるはずです。

この語るということにフォーカスを当てて実践しているのが「哲学対話」です。疑問や考えを安心して自由に語ることのできる雰囲気を作り、カフェやイベントスペースなどを使い、いろんな方達が開いています。最近では新聞などのメディアにも取り上げられています。哲学対話についてはまた別記事で書きたいと思います。

「いきなり哲学対話のように話したり、他の人に疑問を突然ぶつけたりするのはちょっと・・・。普段とは違う幼稚な質問とか堅苦しい疑問をぶつけたりして変なふうに思われたりしたら嫌だし・・・。」という方もいらっしゃるでしょう。正直私もそう思う時があります。そういう方はまず、自分の中で自分との対話を進めてみるのもいいと思います。例えば、「そもそもなぜ、自分はこういう疑問を持っているんだろう。」という風に。問いを持つ自分自身に「なぜ?」と問うてみる、ということです。また、自分自身で考えたことを自分で批判、否定し、疑ってみることも一つだと思います。どうしても自分の意見というのは過大評価してしまいがちです。自分の中の他者を増やすことも大切です。ここもまた問うということに大きく関わってきますので、別記事で改めて触れます。


【哲学することは誰にでもできる&自然としている人もいる】

哲学とは考える過程です。ここまで見て頂いてわかるように、哲学すること自体はなんら難しいことではありません。有名な哲学者もこうした哲学的な問いを何度も何度も繰り返す中で思考が複雑になっていっただけで、一つ一つの過程はこうしたシンプルなものだったのではないでしょうか。

哲学することが大切だなと感じるのは、自分が普段、思い込みに縛られているんだなと実感した時です。様々な問いを自由に出して考えていく中で、普段の生活では、常識やルール、人間関係、世間の価値観、こういう人が優れているという規範、などに無意識のうちに囚われていたんだなと感じます。当然、こうしたことは悪い面ばかりではないですが、自由に常識を問い、一歩離れて俯瞰してみることで新たな発見があるのではないでしょうか。

世の中には哲学的な思考を自然と自分の中に持っていて、物事の本質を突く考えをお持ちの方もたくさんいます。哲学chではそういった方々の考えにもフォーカスを当てて取り上げていけたらなと考えています。


【まとめ】

・哲学とは、「自らの周りにある物事の本質を深く問い、考え、語ること」

・物事の本質を深く考える姿勢そのもの。

・哲学的に考える際に取り扱う物事は、どんなことでも構わない。

・本質を深く「考える」ためには「問い」(わからないこと)をたくさん増やすことが大事。「問い」が増えると自然に「考える」が動き出す。

・他の人と「語る」ことで考えがより深まる。自分の考えで足りなかった部分が補強される。

・哲学することで物事をいろんな角度から捉えることができる。


この記事を書くにあたり参考にした書籍も載せます。
「考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門」梶谷 真司 幻冬舎
「はじめての哲学的思考」苫野 一徳 筑摩書房
「哲学の練習問題」西 研 河出書房新社

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